子供も自分も楽しく動く仕組み
アンガーマネジメントの講座や相談に来られた方が、「子供が言うことを聞かないので腹が立つ。どうしたら言うことを聞くようになるのか」とおっしゃることが多々あります。
結論から言うと、基本的に子供は言うことを聞きませんし、聞くようにもなりません。
世界中の多くの子供が「言うことを聞かない」ものです。
ごく普通の、心が健康な子供からすると(大人であっても)、誰かの支配下に置かれて言うことを聞かされるより、自由にやりたいのではないでしょうか?
アンガーマネジメントは、そういう他人を操るワザではなく、むしろ自分の考え方、行動を変える(伝えることも含む)ものです。
この場合、子供が言うことを聞かないことを前提に、そもそもの目的を思い出し、必要に応じて自分の行動(アプローチ)を変えたほうがよいでしょう。
子供も大人も、基本的に、同意しないかぎり人の言うことは聞かないものですし、自分が自分のために立てた計画であっても、計画倒れに終わったりすることもあります。
モチベーションの仕組み
そこで、自分も人も楽しく動くようになる仕組みを知るため、「モチベーション・マネジメント」を学んだりしています。
自分が会社員のとき、自分も他の社員も、ものすごく仕事にハマっていました。
ワーカホリック(働かなければならないと思い、仕事中毒になる)ではなく、ワーク・エンゲイジメント(活力、熱意から仕事に没頭する)になっていて、自分も過労で死にかけ、自部署の人も救急車で運ばれたりしていました。
死ぬほどハマらなくてもよいのですが、楽しく動くための要素や仕組みが分かれば、自分も楽しく、子供も社員も動くのではないかと思ったりします。
ゲーミフィケーション
そこで、前から興味をもって調べたり、実験したりしているのが、「ゲーミフィケーション」です。
「ゲーミフィケーション」は、ゲームの要素や仕組みを、ゲーム以外の分野で活用するもので、2010年頃から、教育、健康、ビジネスなどの分野で広く採用されるようになっています。
「ゲーミフィケーション」とは別の「シリアスゲーム」というのもあり、感染症や自然災害、教育など、現実の世界で起こり得るシリアス(深刻)な問題を、シミュレーションを通じて楽しみながら解決していこうというもので、オランダが国策で育成・普及に取り組んでいます。
ということで、「モチベーション・マネジメント」「セルフマネジメント」「ゲーミフィケーション」に関して、人にも協力してもらって実験中です。