アンガーマネジメントはいらない?その考え、危険では? 

相手が悪いなら、すぐ怒っていい?

アンガーマネジメントはいらない、と思ったことはありませんか?

次のように言う人たちがいます。
「アンガーマネジメントはいらない」
「アンガーマネジメントは不自然だし、ストレスが溜まる」
「6秒待たずに『お前が悪い!』と即座に言ってやったほうがいい」
「部下や子どもなど、相手が悪いんだから、怒っていることを強く分からせ、謝らせたほうがいい」
「失礼な相手に我慢せず『失礼だ!』と、思ったことをすぐ口にしたほうがいい」
「これまで会社や家庭で怒りを表明してきたけど、困ることはなかった」

それ、自分がされてもOK?

こういう発言をする人たちは、自分がする立場、怒って、相手に言う立場で考えています。
自分がされる立場、怒られて、言われる立場でもOKでしょうか?

たとえば、自分が部下だとして、上司に「〇〇さん、報告書ありがとう。よくまとまっているね。1か所だけ訂正して」と、穏やかに言われるのと、「なんで完璧な報告書を出せないんだ!」と、怒りをぶつけられるのと、どちらが望ましいか?

想像してください、まわりの人が皆、後者だったら。
反射的に怒鳴ったり、責めたりする人ばかりで、それが正しいと思っていたら。
しかも、自分にとっては納得のいかないことで「お前が悪い!」「失礼だ!」と理不尽に怒りをぶつけられる毎日だったら。

怒りをぶつけるほうが自然?

そして、あなたより強い立場の人たちが、口々に次のように言ったとしたら。
「6秒待たずにすぐ言い返さなきゃ。怒ってることを強く分からせなきゃ」
「アンガーマネジメントはストレスが溜まる。アンガーマネジメントは要らない」
「失礼なやつが悪い」
「これまで会社や家庭で怒りを表明してきたけど、困ることはなかった」
あなたは、どんな気持ちになるでしょうか?

ちなみに、アンガーマネジメントは、感情に蓋をすることでも、言いたいことを我慢して、ストレスを溜めるものでもありません。
まずは落ち着いて、冷静になり、何か伝えたいことがあれば、上手に伝える方法です。


報告書に間違いがあった場合、修正点を具体的に伝え、修正してもらうほうが、怒りを強くぶつけるよりも合理的ではないでしょうか?

そして、お互いに、労いや感謝の気持ちを伝え合う余裕のある環境のほうが、いきなり怒りだけぶつけ合う環境よりも、心地よいのではないでしょうか?

あなたは、どちらの伝え方を選びますか?