なんで感情はあるんだろう?【感情のある理由】

このブログに関連したYouTubeのショート動画です。
“嫌な気持ち”はなければいいのに
アンガーマネジメントキッズ講座に来た子どもが「なんで感情はあるんだろう? なければいいのに」と言いました。
嫌な気持ち、怒りや悲しみ、悔しさなど、なんのためにあるのか?
その子自身の嫌な気持ち、また、まわりの人の嫌な気持ちもなくなればいいと言います。
まわりの人が、不機嫌だったり、悔しがったり、怒りをぶつけたりするのは、その人も嫌だろうし、接している自分も嫌。
そんな感情になんの意味があるのか? 嫌な気持ちになったら、1日中、元気じゃなくなる。
楽しい気持ち、嬉しい気持ちだけでいいじゃないか。そのほうが自分もみんなもずっと元気に過ごせるのでは? ということでした。
感情は「生存」から「社会生活」のためにもある
進化心理学では、私たちのさまざまな感情は、「生存と繁殖のためにある」と考えられています。
「恐怖」は危険を回避するため、「怒り」は自分の命や大切な資源を守るため、「喜び」は大切なものを得るためにあるという考えです。
感情神経科学では、感情は人間だけでなく、哺乳類にもあり、「生き延びるためのナビゲーション(案内)、シグナル(信号)」ということです。
この分野での先駆的研究者、ジャーク・パンクセップ博士の考えによれば、ポジティブな感情は、生存を支える「快適ゾーン」を示し、ネガティブな感情は、生存を損なう「危険」を動物に知らせる役割をもっているとのことです。
そして、トルコのネクメッティン・エルバカン大学の心理学研究者、メフメト・カヴァクル氏によれば、感情は、「人間関係や社会生活のための役割」も持つといいます。
表情は相手に自分の意図を伝え、共感は集団を維持し、罪悪感がルールを維持する機能を持っているのです。
感情に振り回されず、上手に付き合うことが求められている
まとめると、感情は、動物が生き延びるため、そして、人間が社会生活を営むためにあるというわけです。
しかしながら、500万年前に人間が誕生してから基本的には変わっていない「感情」の性質が、どんどん変わっていく人間や人間社会にそぐわなくなっている部分もあるかもしれません。
歴史上、「感情」が個人の破滅や、国や組織の滅亡に導いてしまったケースも少なくありません。
感情に振り回されるのではなく、感情を活かして動く、感情と上手に付き合うことが、現代人に求められているのかもしれません。

