非常時の不安、イライラにアンガーマネジメントで対処

前回、「次回は『ビジネスモデルキャンパス』などについて説明する」と書きましたが、今回は、別のテーマ、アンガーマネジメントで書きます。

新型コロナウイルスの世界的感染拡大で、多くの人の日常生活に影響が出ています。

ビジネス、仕事、活動への影響、学校の休校での子供や家族への影響、新卒合同説明会の中止などでの将来への影響、マスク、トイレットペーパー類の不足など生活への影響等々。

また、いつまでこの状態が続くのか、感染はさらに拡大するのか、自分や家族に感染しないかなどの不安もあります。
いつもと違う状態と不安からイライラすることも増えています。
そこで、アンガーマネジメントによる「不安の対処法」と「怒りの対処法」をまとめました。

まず「不安の対処法」です。

不安は、この先、どうなるかわからないことから生まれます。
そこで、まず、自分が恐れることを、なるべく具体的に紙に書き出します。

たとえば、「いつまで新型コロナウイルスの感染拡大が続くのか」という不安なら、さらに、そのために自分が恐れることを書きます。「仕事への影響」だとしたら、より具体的に書きます。たとえば、「仕事が休みで、賃金が減る」。その結果、どういうことを恐れるかも具体的に書き出します。

そして、それらの状況を、自分の力で変えられる(コントロールできる、解決できる)のか、変えられない(コントロールできない、解決できない)のかに分けます。
この分け方に「正しい・正しくない」はなく、あくまでも自分が変えられると思うか、思わないかで分けます。

変えられるのなら、具体的に解決策を考えます。
変えられないのなら、変えられないことを受け入れ、今、自分にできることを考えます。

先ほどの「仕事が休みで、賃金が減る」が、もし、自分の力で変えられないと思ったら、今、自分にできることを考えます。

たとえば、節約する、貯金の金額を確認してから何をするか考える、〇月〇日までに解決しなければ、別の仕事を探すなどです。もちろん、そこまで影響がなければ、何もしなくてもよいでしょう。

漠然とした不安を具体的に視覚化し、解決策を考えることで、頭の中が整理され、心が穏やかになります。

次に、「怒りの対処法」です。

イライラしたときには、とにかく冷静になることが必要です。

イライラしたら、
・深呼吸する
・気持ちが落ちつく言葉を自分に言い聞かせる
・ストレッチする

冷静になってからものを言ったり行動する

余裕をもって行動する

また、デマに踊らせられないように、その情報の出所を確認しましょう。TwitterなどSNSの情報は、事実ではない誰かの独自の解釈、誰かの思い込みであったりもするので、おおもとの情報は何か、裏付け(エビデンス、証拠)があるかを確認したほうがよいでしょう。

そして、先ほどの「不安の対処法」と同じように、その状況(イライラする理由)が、自分の力で変えられるのか、変えられないのかに分け、前者なら具体的に解決策を考え、後者なら、今、自分にできることを考えましょう。

図にしました。不安なとき、イライラするときは、試してみてください。


同じ内容をPDFファイルにもしました。


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