新人との接し方で悩む人へ:新人が動けない理由、これです

新人を迎えるのも大変
4月になると、新人を迎える立場になる方も少なくありません。
正直やりにくいと感じる方も。
「どう接したらいいの?」距離感が難しい。
「怒るのはNG」で、どう指導すればいい?
「Z世代はよくわからない」という声も耳にします。
まずお伝えしたいのは、新人側も同じように不安を感じているということです。
お互いに「自分たちとは違うかも。通じるかな?」と思っていたりします。
新人と上司・先輩との“大きな違い”
そこで、 押さえておいたほうがいい“大きな違い”をひとつお伝えします。
それは、上司・先輩側からすると「そこまで伝えなきゃいけないの?」という具体的な指示の必要性です。
「えっ、そこまで言わないとダメなの?」「それ、自分で考えて『これでいいですか?』って聞く内容じゃない?」と言いたくなる分まで、最初から伝えることです。
上司・先輩が新人の頃は、意味がよくわからなくても「まずは言われたことをやる」「見て、真似してやってみる」「空気を読む」のが当たり前でした。
そして、「違う」「そうじゃない」「ちゃんと考えろ」と怒られたりしながら、だんだん「仕事を覚え」「仕事に慣れ」一人前になっていく。当時、少なくとも上司の上司、先輩の先輩は「それが仕事だ」などと言っていました。
けれども、今の新人たちに、そのやり方は「タイパ(タイムパフォーマンス)が悪すぎる」と思われます。そういう効率が悪い、ムダなことは避けたいのです。
意味がわからないと「動けない」ですし、正解があるのなら「先に言ってほしい」「明確な説明がほしい」と思っています。
そして、「話が違う」「聞いていない」ことまで求められるのも納得がいきません。
「最初から言っておいてくださいよ」と思うわけです。
ここが、大きなすれ違いです。
じつは、感覚はそこまで違わない
ここまで読んで「え~っ、面倒くさい」「いちいち言わなきゃ動けないの?」「いつからそうなっちゃったの?」などと思われるかもしれません。
しかし、そう感じる上司・先輩も、別の場面で、同じような感じ方をしていることがあります。
それは、これまでに使ったことのない新しいタイプのガジェット(電子機器)を手に入れたり、業務システムが導入されたりした場合です。
説明書がなかったり、あっても詳しく書いていなかったりする場合、下記のように感じるはずです。
「えっ、これ電源ボタンどこ?」
「どうやって設定するの? 英語のこのマニュアルだけ?」
「何も書いてない。不親切でしょう!」
「適当にやってみたけど、固まった。雑すぎ。無理!」
「先にこれをやる必要があったの? 最初に言ってよ」
よく分からない商品・サービスには、「明確な説明がほしい」「何も書いてないとか、話にならない」とイラっとするでしょう? 仕事の指示も、受ける側からすると同じ感覚です。
先ほど“大きな違い”と書きましたが、じつは、感覚はそこまで違わないのです。
感情をぶつけず、冷静に具体的に伝える
この「よくわからない状態」をイメージしていただければ、同様の仕事の依頼では動けない、困ることも理解できるでしょう。
また、そういう指示をしておいて、「違う」「そうじゃない」「ちゃんと考えろ」と怒られれば、納得がいかないことも分かるのではないでしょうか?
そのため、「これやっておいて」ではなく、「これは〇〇のためにやる仕事で、このサンプルのようにお願いします。やり方とポイントを説明しますね」と細かく伝える必要があるのです。
また、「怒ってはいけない」と言われて戸惑う方もいますが、正確には、“怒りの感情をぶつける”のがよくなくて、冷静に「こうしてください」という具体的な指示を出せばよいのです。
安心感を与える言葉を
そして、大切なのは、安心感をつくることです。
新人側も
「これで合っているのか」
「自分は受け入れられているのか」
「迷惑をかけていないか」
といった不安を抱えています。
そこで、
「今のやり方で合っていますよ」
「来てくれて助かっています」
「分からないところは、今でもあとからでも聞いてくださいね」
こうした一言が、安心感につながります。
また、「なんでできないの?」ではなく、「どこで止まりましたか?」「どこが分からないですか?」と具体的に聞くことで、解決もしやすくなります。
最初は、少し手間がかかるように感じるかもしれません。
けれども、最初に丁寧に伝えることで、その後はスムーズに進むことが多くなります。
前提が分かれば、関わり方は自然と変わります

