ポケモンGOをコツコツとやっている経営者

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ポケモンGOが日本でスタートして3カ月が過ぎた(7/22スタート)。
「App Ape Laboratory」の記事によると、「ユーザーは穏やかに減少もコアなユーザーが定着」ということらしい。

そのコアなユーザーの中には、経営者も案外多い。

そもそも私のまわりには経営者が多いのだが、これまでほとんどゲームはしたことがない、あるいは、長らくゲームから遠ざかっていたという経営者で、ポケモンGOをコツコツとやり続けている人は案外多い。

「トレーナーレベル」というのがあって、最高で40、私は今24なのだが、20台後半とか、「フッフッフ、私は30超えましたよ」などという方が少なくない。はっきり言って、それらはほぼ毎日コツコツやるとか、「ポケモンの巣」と呼ばれる所に度々出向いて、ゲットしないと達成しない数字である。

彼らはもちちん仕事はしている、精力的に。
そして、ポケモンGOも仕事のようにやっている。「仕事のように」というのは、研究し、判断基準などを決め、戦略を立て、積み重ねていっているということだ。

彼ら、できる経営者は、基本的に、コツコツと努力を重ねることが好きである。かつ研究熱心で、さまざまな工夫をし、効率を高めるのが趣味である。

こう言ってはなんだが、「やってみたけどつまらなかった」「もう飽きた」「ここがダメ、あそこがダメ」と、ポケモンGOに対して文句ばかり言っている人は、仕事に対しても似たような感じだ。ポリシーがあってやめる判断をしたのではなく、何事も続かない人たちのような気がする。

続けている人の顔ぶれを見ると、仕事や何事に対しても、課題を人のせい環境のせいにせず、情報を集め、実際に試し、自分であれこれ工夫して解決し、楽しめる、いわゆるできる人たちが多い。

経営はすぐに結果が出ないことも多いが、ゲームは努力がすぐに結果につながるので、楽しいのだ。

さらに、彼らは基本的には負けず嫌いだが、普段は学生時代のように同じ基準で人と競う場がない。
経営者としてやるべきことはやっていて、それに対する自負もあるが、それは、「自分への挑戦」であって、「人との戦い」ではない。

けれども、自分の能力が高いことが証明されるのは快適でもある。

経営に対しては、できる人ほど、まだまだだと思っている節がある。

しかし、ポケモンGOは、トレーナーレベルや、図鑑に載せたポケモン数など、判断基準が明確だ。「自分への挑戦」という意味でも、数字が増え、コンプリートに近づくという楽しさがある。

そうなのだ、数字が増える一方なのも、経営とは違っている。
日々、仕事で自分への挑戦を続けている彼らにとって、ポケモンGOは、努力が着々と積み重なっていくのが、なかなか楽しい世界なのかもしれない。