自分よりも時代のほうが変わっている?~誕生日に
今日(5/9)は、私の誕生日です。
私の場合、今のところ「年をとってこんなに変わった」と思うことは、良くも悪くもあまりありません。見かけは、確実に年々年をとっていっていますが、体力や気力が低下したかどうか、正直分かりません。
そんなことを言うと、「なに言ってるんですか。これから体力は低下しますよ」と、保険の人に30代ぐらいから言われ続け、「そうかもしれない」と思い、医療保険などを手厚くしたりしていますが。
アスリートではない一般人が、加齢だけで、筋力や心肺機能が低下したり、体重が増加するという科学的根拠はなく、むしろ活動量が関係していると思います。
まあ、若い頃、東京に行く前に、「東京は~」とさんざん脅されましたが、実際に行くと、むしろ自分には生きやすく楽しいところでした。同様に、「年をとったら~」と脅されたことも、今のところはほぼ影響ありません。
脅されると用心する結果、「あまりたいしたことはない」となるのかもしれませんが。
若返りの薬
「『20歳の私』になるクスリ」という漫画があります。
主人公は48歳の女性。母の葬儀に来た老婆から、若返りの薬をもらうという話です。副作用はなく、1年間、記憶も知識もそのままで、体だけ20歳に若返るという薬です。
1年間だけというのがミソです。
仕事には支障が出そうです。さすがに同じ人だとは思われないですよね。
20歳の見かけで何をしたほうがよいのか? あくまでも自分であって、トップモデルでも、オリンピック選手でもないですからね。
私は、20歳の頃は大学生で、楽しく過ごしていました。
卒業したら、東京で雑誌の編集の仕事をしようと思っていました。
本当は、東京の大学に進学し、いろいろな出版社でアルバイトをして、それぞれの社風を知りたかったのですが、東京の大学の受験を説得できなかったので、地元の大学を卒業したらぜったい東京で編集の仕事をすると決めていました。
その決断・行動は、その後の自分に多大に貢献し、感謝していますが、そうとはいえ、過去のことなので、今、身体だけ20歳に、しかも1年だけ戻っても仕方ないと思います。
あの頃とは時代が変わっています。
便利になったり、よくなっていることも多いですが、自分が単に20歳の身体に若返っても、日本の国力が高くなるわけでも、世界のコロナがおさまるわけでもなく、進んでしまった時代は戻らないと感じます。
そして、自分の変化よりも、世界の変化のほうが激しくて、世界の変化からすると、自分はそれほど変わっていないようにも思えます。
いずれにしても時間は一方通行で、進むしかありませんが。
この先も世界は変わるのでしょうが、少なくとも自分は、「あの頃もよかったけど、今もいいし、これからもいいんじゃない」などと言っているといいなと思います。