経営者の話/性善説・性悪説/twitter始めました

昨日は、銀行の関東の店舗で、今日は大阪の店舗で、経営相談をやっていました。

そのなかで、ある経営者から聞いた話です。

まだ自民党政権のとき。といっても、昨年末か今年の話。
メインバンクの支店長が変わり、いきなり対応が悪くなったので、思い切って、金融庁の「金融円滑化『大臣目安箱』」に連絡したそうです。これは、昨年10月に開設された、貸し渋り・貸し剥がしの情報窓口です。


すると、さっそくその支店長が会社にやってきて、「金融庁に告げ口したから、2度と貸さない」と言われたそうです。
そこで、経営者は、また金融庁に連絡し、こういうことを言っていると伝えたそうです。先方へ指導をしてくれると思いきや、金融機関に一度は注意しているので、それ以上は難しいとのこと。

その経営者が言うには、政権が変わっても金融庁は変わらないだろうし、もう国には何も期待しない。モラトリアム法案(返済猶予法案)も、真に受けて申請した中小企業の経営者がブラックリストに載るだけだろうと。

私もそういう気がします。
ちなみに、そのメインバンクは、経営相談を開催した銀行ではありません、当然ながら。

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さて、いろいろな経営者と接しているなかで、不景気なのに売上を落としていない、むしろ、売上を上げている会社の経営者には、いくつかの共通点があると感じます。

そのひとつとして、人の話を肯定的に受けとめること。
こちらが何か提案をしたり、事例を紹介しようものなら、「それはいいね~!」「あっ、それ、もらい!」と言って、詳しく聞き、メモをとる。

そして、すぐ動く。その場で、携帯から社員に電話して、「今こういう話を聞いたんだけど、こうしてもらえる」などと指示をする。
こちらが「そういう人なら、知っていますよ」と言おうものなら、「いますぐ連絡して欲しい」と言って、こちらがかけた電話をかわり、アポを入れている。

また、性善説の人が多いですね。
これは、不思議なもので、相手が自分のことをまったく疑っていない、むしろ、認められ、信頼されていることが分かると、その期待に応え、本当に「善い人」になってしまう。
けれども、逆に、相手が性悪説の人で、自分が疑われ、信頼されていないことが分かると、期待に応えて「悪い人」になる、とまではいかなくても、そんな相手のために「善いこと」をするのもなんだか馬鹿らしくなってしまう。

結果、性善説の人には「善い人」が、性悪説の人には「悪い人」が集まるので、ますますその傾向が強くなるのではないかと思います。

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さてさて、イー・ウーマン「働く人の円卓会議」、今週の会は終わりました。ご覧いただいた方、ご投稿いただいた方、ありがとうございました。

今回の私のテーマ「全く違う職種への異動、受け入れる?」は、YESが79%と予想以上に多かったです。

また、中島愛さんのテーマ「電子書籍端末で本を読みたいですか?」は、YESが26%と少なかったです。本の置き場所に困っている私は、断然YES。これから読む本はもちろん、蔵書もデータ化したいところです。

そして、木村佳子さんのテーマ「マネー環境、厳しさに備えていますか?」は、YESが47%と約半数で、これも予想より少なかったです。
まあ、ある程度の備えは必要なのでしょうが、皆が積極的に備えると消費が低迷して、悪循環になるので、皆、備えすぎないほうがいいと私は思うのですが。

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