第14回 国際女性ビジネス会議(1)

「第14回 国際女性ビジネス会議」に行きました。

<イベントデータ>
タイトル:第14回 国際女性ビジネス会議
テーマ:Act outside the box ~新しい発想で挑戦しよう~
日時:2009年7月18日 (土) 10:00~20:00
場所:ホテル グランパシフィック LE DAIBA
主催:国際女性ビジネス会議実行委員会(株式会社イー・ウーマン)


会議は、次のように、午前中に3つの講演が続き、昼食を挟んで、午後は4つめの講演と分科会が2セッション、その後、パーティというプログラムでした。

<会議プログラム>
10時~
・開会の挨拶 佐々木かをり氏(実行委員長)
・講演1 山本寛斎氏(デザイナー/プロデューサー)
・講演2 伊藤麻美氏(日本電鍍工業株式会社 代表取締役)
・講演3 出井伸之氏(クオンタムリーブ株式会社 代表取締役)
・昼食(ホテルのランチ)
・講演4 川本裕子氏(早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 教授)
14時15分~
・分科会 第1セッション 6つの分科会
・分科会 第2セッション 6つの分科会
18時~
・ネットワーキングパーティー(ビュッフェ)
・閉会の挨拶

◆山本寛斎氏講演「人間讃歌」

実行委員長の佐々木かをりさんから、今回のテーマ等に関するお話があった後、最初の講演は、山本寛斎氏による、VTR上映とその解説でした。

寛斎氏は、ファッションデザイナーとしてのみならず、イベントのプロデューサーとして、世界を舞台に活躍しています。
1993年6月に、モスクワの赤の広場を外国人として初めて借り、「ハロー!ロシア」というショーイベントを開催、12万人を動員。1995年にはベトナムで「ハロー!ベトナム」を、1997年にはインドで「ハロー!インディア」を、2000年には、自らが育った岐阜で「ハロージャパン・ハロー21・インぎふ」を開催しています。
さらに、さまざまな場所でイベントを開催し、2007年には東京ドームで「KANSAI SUPER SHOW 太陽の船」を開催、4万2千人を動員しています。
それらの映像が流されました。

寛斎氏は「すさまじい、誰も見たことのないショーを作りたい」と思い、自分で億単位のお金を集め、「外務大臣のようなことをしている」といいます。広場使用の許可を得たり、どういうメッセージを伝えるか考えたり、7割以上自分で決定しているとのことです。物を売らずに協力を得ようとすることに応じてくれるのは「少ないが、ゼロではない」といいます。

寛斎氏は、かつて、ジョン・F・ケネディが、月まで人を送りたいと思ったことに対し、アメリカ国民が「いいじゃん。やってみようよ」ということで、人が月に行くことになった、「一番のガソリンは心の中の決意」といいます。そして、「未来は前例がない」「何かやりたいとなると、考えられるすべてをやる」と語ります。

          ◆ ◆ ◆

なぜ、寛斎氏は、こんなにエネルギッシュなのか?
それは、基本的に、常に好きなこと、やりたいことを、妥協せず徹底的にやっているからだと思います。

妥協せず徹底的にやるとなると、必ず潰そうとする負のエネルギーに囲まれるため、これを跳ね返すためには、そうとうのエネルギーが必要です。

これと対照的に、多くの人、とくに会社員は、余計なエネルギーを使わないよう、負のエネルギーに囲まれないため、日々、人の顔色を伺ったり、空気を読んだり、妥協して生きています。
モチベーションを100上げて、エネルギーを100発揮しようとすると、100の負のエネルギーが返ってきます。
負のエネルギーを10に下げるためには、エネルギー、モチベーションも10に下げる必要があります。

モチベーションといえば、本日送られてきた、宋文洲氏のメルマガ第127号は「社員のモチベーションは上げるな」というタイトルでした。
部下のモチベーションを上げようというマネージャーは、水が要らない馬を川に引っ張ることと同様に、無駄で、自己満足だといいます。そして、渇きこそはモチベーションの源泉、生きていれば必ず渇く時があるということです。

しかし、会社には、渇いて水をごくごく飲む人は、社員として居づらいのではないかと、私は感じます。
会社でモチベーションを保つには、会社自体が変わっているか、まわりの人が変わっているか、本人が知能犯か、修行僧の心意気をもつしかないのではないかと思います。会社という場に限らないのかもしれませんが。

いずれにしろ「箱の外に出る」ためには、エネルギーが要る。エネルギッシュな人が、なぜ、そうなのかというと、「必要だから」だと思います。