全国がんばる商店街フォーラム

最近、経営コンサルタントの仕事がメインになりつつあります。銀行の経営相談窓口の相談員をしたり、店舗・企業に伺ったりしています。

さて、7月7日に「全国がんばる商店街フォーラム&交流会」のフォーラムに行きました。

中小企業庁は、2006年に、全国で頑張っている商店街から77を選び、「がんばる商店街77選」として公表し、これをまとめた冊子を発行していますが、この第2弾の「新・がんばる商店街77選」を、今年新たに選定し、冊子も発行しています。その関連イベントが、「全国がんばる商店街フォーラム&交流会」です。

<イベントデータ>
タイトル:全国がんばる商店街フォーラム&交流会
内容:第1部 商店街活性トーク/「新・がんばる商店街77選」大臣表彰式
   第2部 全国商店街交流会
   展示
日時:2009年7月7日 (火) 13:00~16:45
場所:東京都立産業貿易センター 台東館
主催:(第1部)経済産業省中小企業庁、東京都、株式会社全国商店街支援センター


「全国がんばる商店街フォーラム」では、冊子「新・がんばる商店街77選」に掲載されているなかから、いくつかの商店街の事例の発表がありました。

たとえば、静岡県富士市の吉原商店街は、地元の商業高校の学生が店舗を運営し、駄菓子や雑貨等を販売するという試みを行なっています。
また、石川県加賀市の山中温泉南町ゆげ街道は、地元の基幹産業である観光と漆器を切り口に個性的な商店街づくりに挑戦しています。

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高度成長期以降、鉄道や道路の整備により、都市の人々が郊外に移り住む「郊外化」という現象が起きています。郊外に大型店舗や大型のショッピングモールが建設され、消費の場が移動することにより、中心市街地の空洞化、衰退が始まり、加速していく一方です。

国では、これに対して、1998年から「まちづくり3法」(都市計画法、中心市街地活性化法、大規模小売店舗立地法)を施行し(大規模小売店舗立地法の施行は2000年)、2006年には法改正を行なっています(大規模小売店舗立地法は法改正せず、指針の改定等)。

2006年8月には「中心市街地活性化本部」が内閣に設置され、2007年10月には、地域活性化関係の4本部(都市再生本部、構造改革特別区域推進本部、地域再生本部、中心市街地活性化本部)を統合した「地域活性化統合事務局」が新たに設置されています。

これまでに、81市83の「中心市街地活性化基本計画」が国に認定され、各市では、概ね5年の計画を、現在、実施しているところです。

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先月末から今月、私は仕事でいろいろな市の「中心市街地活性化基本計画」の内容と、「フォローアップ報告書」という経過報告書が出ているところはそれも調べていました。

調査結果をひと言で言うと、中心市街地の空洞化を防止し、活性化する試みは、商店街などエリア(部分)ではうまくいっているところもあるけれども、市という大きな単位ではまだ効果が出せていない状態です。

そういったなかで、「新・がんばる商店街77選」に選ばれた商店街は、「特色のある取組で実際に商店街やまちのにぎわいにつながっているもの、特に独自性のある取組など、他の商店街や地域の皆様の参考になる取組を選定するという観点から、アイデア性に着目し」(冊子より)選定されたものとのことです。

選定された各商店街も、がんばって取り組んでいる最中ではあります。

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今後、中心市街地を含めた、私たちの住環境がどうなっていくのか、住環境のみならず、生活自体がどうなっていくのか、そもそも未来は「読めない」ものではありますが、今、多くの人が不安な気持ちを抱えていると思います。

それは、「100年に1度の不況」が世界を覆っているという情報よりも、むしろ、実際に何らかの影響を受けている人が多いからだと思います。

これからどうなっていくのか?
7月18日に開催された「第14回国際女性ビジネス会議」が何らかのヒントになるかもしれません。次のブログで、報告します。