パワハラ上司・ホワイト上司 伝え方比較

前回のブログに、「パワハラ対策においては、上司から部下への伝え方が大切」と書きました。
今回は、パワハラ上司をタイプ別に分けて、言いそうなセリフと、ホワイト上司(部下たちから信頼されている、好感度の高い上司)のセリフと比較してみました。
部下の報告が遅れたとき

怒鳴り隊長(パワハラ・体育会系):なんで今ごろ報告してくるんだ!やる気あるのか!

プレッシャーマン(パワハラ・成果主義):君のミスでどれだけ損害を受けるか分かっているのか

ホワイト上司:君の報告を待っている次の工程のメンバーがいるので、締め切りまでに共有してもらえると助かるよ
部下の成果が出なかったとき

詰将棋マスター(ロジハラ):この結果から君の方法の非効率性が証明されたね

ムスッと司令官(フキハラ):何度も大きなため息をつく

今回は成果につながらなかったけど、どのあたりで難しさを感じた?
部下が指示に従わないとき

なんで言われたことをやらないんだよ! 言い訳は聞いてない! やれと言ったらやれ!

指示に従わないなら、チームから外れてもらうしかないね。でも、他で君を受け入れてくれるところがあるかな

炎上スナイパー(逆パワハラの部下):〇〇さんが強制するって、SNSに投稿しますから

指示のなかで納得できない部分があった? 話し合ってすり合わせよう
部下が退職の相談をしてきたとき

そう。勝手にすれば(目も合わせない)

辞めるのは自由だし、組織やチームにとってもベターかもしれない。けれども、うちのような会社を辞めるのは、転職市場での君のポジション的にメリットがあるのかどうか

そう思うに至った理由を聞かせてもらえるかな?
パワハラ上司は、相手を従わせることを重視し、感情的・威圧的・一方的な言い方をしがちです。それに対しホワイト上司は、相手を尊重しながら、事実に基づいて伝え、状況を改善するための対話を重視します。
伝え方ひとつで、部下の受け取り方や信頼関係は大きく変わります。感情をぶつけるのではなく、相手を考慮し冷静に伝えることが、パワハラ防止にもつながります。