よりよい状態を目指して何かをやるのは価値が高いと感じた出来事2~花桃を千本植える

名前は知らなかったけれども、見たことがある木かも

今回は、時系列で二番目の内容について書きたいと思います(前々回前回参照)。

それは、土田英文さんの花桃という木を千本植える試みです。

土田さんは、日本アンガーマネジメント協会の参事で、長野県諏訪市に住んでいる方です。
土田さんが花桃を植えている話は、さまざまなアンガーマネジメントファシリテーターが自分の経験を語る企画で伺いました。

花桃という木は、私は聞いたことがなかったのですが、桃の木を、花を観賞する目的で改良したものだということです。写真を見ると、花の色が、赤、桃色、白などカラフルで、とてもきれいです。花の色は、植える段階では分からないとのことです。そして、写真を見ると、木の名前は知らなかったけれども、見たことがあると思った人も多いかもしれません。

この木を、「花桃の里」と言われている、長野県阿智村の月川温泉で知り、土田さんは、地元の道路沿いに千本植えることを2012年に思いつきました。毎年、苗木を育てたり、それが枯れたりもし、仲間たちと植えて、現在704本までになっているそうです。

個人的な思いから植えることに

土田さんは行政の人ではなく、植物や観光に関係のある企業の人でもなく、木を植えることとはまったく関係のない企業に勤めていて、道路沿いの土地の所有者に話をして植えています。

つまり、仕事でやっているのではなく、地元のこの地域がこうだったらいいよね、花見をして楽しめたらいいよねということで、仲間と一緒に動いているわけなのです。

自分が直接関わっている範囲、自分の所有する土地、自分の仕事を超え、人と関わり、巻き込んで、よりよいと思う状態を、時間をかけて作っていくのは、なかなかすごいことだと思います。

もっとも、土田さんは、自分が働いている会社で、積極的にアンガーマネジメント研修を行ない、よりよい状態にするよう尽力もされています。

土田さんの「はなもも千本」のように、やりたいことで、具体的な目標を持つのは、自分を動かす大きなパワーにつながり、着々と進んでいくのはきっと楽しいと思います。