人は何のために働くのかということ

経営コンサルタントで、「社員のモチベーションは、会社の業績と全然関係ない」という人はけっこういます。

「社員が、目標を認識し、達成するための方法が明確で、達成して当然だと思っていればいいだけですよ。
行動計画が妥当なら、気合もモチベーションも関係なく、淡々とやればいいだけ」などと言います。

そして、「それ(合理的な方法と行動計画)を提案するのが、コンサルタント」と言ったりもします。

まあ、そうではありますが、人(社員)は何のために働くのかということだと思います。

「達成して当然。淡々とやるだけ」と、ゴルゴ13並みの仕事をこなす人は少ないと思います。
ゴルゴ13だって、お客さんに存在価値を認められ、期待され、自分しかできない仕事だという自負をもっているからやるんだと思いますよ。

「凡人」は、たとえ自分に夢がなくても、すごいビジョンを語る社長や、自分を認めてくれる仲間がいて、自分が強く求められていると思うとき、人のために、自分のコンフォートゾーンを超えて、「そこまでやる」ことができると思います。

逆に、「そこまでやろう」とした人も、自分の気持ちをないがしろにされたと思ったら、憑き物が落ちたように、やる気をなくし、そこまでやらない、やれないでしょう。

何のためにやるのかは重要ですし、人の感情やモチベーションは大切だと、私は思います。