LCCに乗って、ごく当たり前のことを考えた

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先日、台湾に行くのに、LCC(ローコストキャリア)のタイガーエアに乗ってみた。往路だけタイガーエアで、復路はレガシーキャリアのチャイナエアラインだ。
じつは、それぞれ別にするよりも、チャイナエアライン往復のほうが安かったのだが、これまでLCCに乗る機会がなかったので、試しに乗ってみた。

タイガーエアでは、座席を指定し、機内食とカフェオレを頼んだので、その分の金額が加算されている。荷物を預けると、それも加算されるが、機内持ち込みにした。

このタイガーエアの機内に持ち込める荷物のサイズ(54×38×23㎝以内)が、日本の国内線100席以上(55×40×25㎝以内)よりも若干小さい。これをセコいと思うか、賢いと思うか、それがLCCだと思うかは人によるだろうが、いずれにしても、私がよく使っているサムソナイトのイノヴァスピナー55(55×40×20㎝)は持ち込めない。そのため、エースのピジョール(36×30×19cm)を持って行った。当然、あまり入らないので、荷物をミニマムにした。

まあ、追加料金を払って預ければよいのだが、回転台から出てくるのを待つよりも、できれば機内持ち込みにしたかった。

試してみたタイガーエアだが、機材の到着遅れで、出発が20分ほど遅れた。同時刻発のチャイナエアラインも同じぐらい遅れ、タイガーエアの次に出発。到着は、逆にチャイナエアライン、タイガーエアの順になった。

機内は、前の座席との距離が若干短く、機内食や音楽や映画がなかった(国内線のANAやJALでも、音楽や映画がない便はある)が、それ以上の問題はとくになかった。福岡-台湾の飛行時間は、2時間5分~2時間45分なので、OKな範疇だと思う。

機内食や飲み物は別料金だが、とくに高いわけでもない。私が頼んだ機内食は900円(ミネラルウォーターとおつまみ付き)。なみなみと入ったカフェオレ(インスタント)が約238円。
時間帯によっては食べなくてもよいし、どこかで外食するのなら、機内食にしてもよいのではないかと思った。

ただし、今回のように、片道をレガシーキャリアにして、往復レガシーキャリアにするより高くなると、ローコストにはならないので、利用するのなら往復となり、飛んでいる日時との兼ね合いがある。

航空運賃は、路線や時間帯、片道か往復か、予約のタイミングや、キャンペーンをしているかどうかでも、金額が変わってくる。
どれだけこだわるか、こだわらないかは、その人しだいだし、そもそもの移動の目的が大切だろう。

もちろんLCCよりレガシーキャリア、エコノミークラスよりビジネスクラス、さらにファーストクラスが快適なのは間違いない。

比較的お金がある人は、「もったいない」とか「損した」「得した」などと言わずに、快適なほうを選べばよいと思う。お金を貯め込まずに、循環させたほうが世の中のためでもあり、またその人のところに戻ってくるに違いない。

お金があり余っているわけではない多くの人は、自分がお金をかけたいものにかけて、そうでないものにはかけなければよいという、当たり前のことを思う。

別にファーストクラスに乗っている人が勝ちで、エコノミークラスに乗っている人が負けということもない。誰でも、どのクラスにでも、お金を払えば乗れるのだから。まあ、他のことにも言えると思うが。
お金をたくさん使ったから偉いとか、逆に、使わなかったから偉いというものでもない。逆に、コスト削減に走りすぎて、本末転倒になっても意味がない。

お金に振り回されるのではなく、お金をうまく使って、よりよく過ごせばよいのではないかと、ごく当たり前のことを思う。