新年の決意をどうしたら実行できるのか?

just do it

新年にあたって「今年の決意」をされた方は少なくないはず。しかし、これらは、なかなか実行されないのが、世の常である。
現在、未着手、すでに何を決意したか忘れたという方もいらっしゃるだろう。

7つの習慣の領域そもそもこれらの決意は、7つの習慣でいう「第2領域」、すなわち「緊急ではないが重要」なことの場合が多い。先々のことを考えると、やっておいたほうが望ましい、将来への準備だ。自己投資、先行投資、第2の収益の柱づくり、品質改善のようなことだ。

第1領域「緊急かつ重要」なことは、決意やモチベーションと関係なく、すぐにやらざるを得ないが、第2領域は、いますぐやらなくても困らない。「ただちに影響が出るものではない」というやつだ。

先々のことを考えると、やっておいたほうがよいと思って、自ら決意したにも関わらず、やらないのはなぜか?

よく聞く理由は、「第1領域で時間が取られ、忙しくてやっている暇がない」であるが、この理由はうさん臭い。まとまった時間が確保できてもやらなかったりするからだ。
いよいよやる時間があるとなると、なんとなく「ノルマ」のように感じられて、理由を見つけて逃げたくなる。「あっ、先にこれをしておかなければ」などと、他のことを優先したりする。

毎月、目標をシェアする「目標シェア会」というのをやっているが、自分自身、毎月言っているのにちっともやらないことがある。

なぜやらないのか?

面倒だからだ。

生物には「ホメオスタシス(恒常性)」、体を一定の状態に保つ働きがあるので、基本、余計なこと、面倒なことはやりたくないようにできているという説がある。

しかし、面倒なことでも、後回しにするとかなり面倒になると学習したことは、やるようだ。

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ということで、改めて、新年の決意をどうしたら実行できるのか?

そもそも、決意したことが、具体的な行動計画にまで落ちていないことがある。
その場合、どうやってそれを実現するのかという「戦略」を考える必要がある。実行可能で、効果が出る方法だ。

そして、計画を立てる。
達成までの道のりを思い描き、指標を決め、定期的に確認したほうがよい。

いやいや、やり方はわかっているよ、面倒なだけで、という場合の方法をひとつ紹介しよう。

まずちょっとだけ手をつける。
少しだけ別のことをしてからやろうとしない。スマホをしまう。テレビをつけない。「これをちょっとしてから後でやる」と延ばさない。

「はい、まず、少しだけやりますね」と言いながら、手をつける。
少しやったら、別のことをしてもよい。
そのとき、「はい、少しだけやってみました。次は、何時に少しだけやってみましょう」と言ってやめる。

その時間になったら、「さて、時間ですので、少しだけやってみましょう」と言いながら、少しやる。
そして、少しやったら、別のことをしてもよい。
そのとき、また、「はい、少しだけやってみました。偉いぞ、偉いぞ。素晴らしい! 次は、何時に少しだけやってみましょう」と言って、拍手をしてやめる。

これは、子どもがなかなか宿題や勉強をしない、プリントを出さないという場合にも使える。

帰ってきたら、カバンから教科書とノートを出して、「1問だけやる」と言って、やってもらう。「1問やった。偉いっ! 次は何時に1問やるぞ」と自分で言ってもらって、拍手をして終わる。
終わったら、別のことをしてもよい。また、決めた時間になったら、1問だけやる。

これ、騙されたと思ってやってみてください。