長崎県のデータで驚いたことなど
明後日から早くも5月ですね。
4月は、自分にとって、新しいことが、おもに2つ。
1つは、ツナグバサンカクのスタート。1日からプレオープン、8日からグランドオープン、12日がパーティでした。
もう1つは、長崎大学で、毎週水曜日にキャリア概論の講義をすることになり、10日からスタートでした。
大学の講義のため、いろいろな統計を見ていて、改めて気がついたことがあります。
それは、長崎県の人口構成です。
下記の1~4は、2006年の国のデータから作成した表です。
まず、1と2を見ると、長崎県は、女性の比率が高いことがわかります。20歳以上のすべての年齢層で、女性の比率が男性の比率を上回っています。
そして、3を見ると、長崎県は、日本全国に比べて、5歳から19歳の男子の比率は高いものの、20歳から44歳という働き盛りの男性の割合が少ないことがわかります。
4を見ると、女性も同じ傾向です。
改めて書くと、働き盛りの年齢層の割合が少なく、高齢者の割合が多い、かつ、女性が多いというのが、長崎県の人口構成なのです。
ここで比較しているのは、アメリカでも、東京でもなく、日本全国であり、そのなかでも長崎は先を行っているというのが驚きです。
じつは、長崎県では「医療・福祉」の分野で働く人が多く、日本全国では11.1%ですが、長崎県は17.4%なのです(民間企業の従業者)。
医療福祉の従業者は、日本全国で、男性24%、女性76%と、女性の割合が高いのですが、長崎県は女性が多く、かつ、高齢者の割合が高いので、そういう結果になっているのかもしれません。
そうやって考えると、医療福祉の従業者の割合のみならず、いろいろなことが、この構成比、働き盛りの人たちが少ない、とくに男性が少ないことと関係しているのかなと思えたりします。
これまでの常識では、産業や経済活動において、若い人や働き盛りの人が少ないのは致命的なことでした。
けれども、活動拠点は「ローカル」でも、「グローバル」との関係は切っても切れないものになっているのが今の時代でもありますし、人口構成の特徴においても、何らかの新しい可能性があるのではないかと思います。
「AERA(アエラ)」 4/8号の「新浪剛史の地球が仕事場51」にも、商品の本流は、これまでの若い男性に好まれるボリューム満点な商品から、少量、ヘルシーに変わりつつあるし、「やり方次第で新しい市場は作れると思います」「ポジティブに思考を変えていきましょう!」と書いてあります。
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さて、ツナグバサンカクのスタッフブログとして書いた2つをリンクします。
今週の1冊:
4/22 ビジョナリーカンパニー4
「ビジネス本勉強会」で紹介した本です。何かに挑戦しようとしている人にとって、勇気づけられる本です。
4/29 ネクスト・ソサエティ
「ドラッカー勉強会」で紹介した本です。2002年に出された本ですが、書かれているのは、2022~27年頃のことと、それを踏まえた2012~2017年のこと。ですので、2002年から近未来の今読むと面白いです。