「ゆでガエル」活用作戦/守りから攻めに転ずる

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あっという間に、もう3月です。

忙しいと、「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)でいうところの「第7の習慣 刃を研ぐ」ことが難しくなります。

「刃を研ぐ」とは、「7つの習慣」では、「肉体、知性、精神、社会・情緒という4つの側面において、毎日再生を図る」ことですが、忙しいと、たとえば、肉体でいうと、睡眠は十分にとれないし、食事もとれない、疲れもとれなくなります。

いわゆる「切れないのこぎりで木を切るのは作業効率が悪い」ということは分かっていても、木を切るのに忙しいと、のこぎりの刃を研ぐのは実際難しくなります。

なぜ忙しいのか? それは、端的にいうと、仕事をこなせる量より、仕事を受ける量が多いからでしょう。だから「断る力」が必要になるのですが、断ることも、これまた難しい。

忙しくならないように、仕事を断り、刃を研ぐことが理想的なのかもしれませんが、決して簡単ではない。
せめて、忙しさを緩和するために、仕事の条件(納期や量)についてやんわりと交渉しつつ、なるべく刃を研ぐようにしていけばよいのかなと思います。

ピーター・ドラッカー曰く、「不得手なものを並みの水準にするには、得意なものを一流にするよりもはるかに多くのエネルギーと努力を必要とする」「私は、仕事を楽しんでいない組織のコンサルティングを引き受けない。仕事が好きで、かつ楽観的であれば、それだけで組織の空気は違ってくる」。

ということで、自分は、
強みを生かした仕事ができているだろうか?
いまの仕事が好きだろうか?
と考えてみると、
強みを生かした仕事もやっているが、そうでない仕事もたくさんやっている。
好きな仕事もやっているが、そうでない仕事もやっている。好きな仕事も量が多いと死にそうになるという、ありがちな結果になりました。

不得手な仕事をまったくしないというのも難しいので、不得手な仕事は減らしつつ、好きな仕事を適量やるように画策し、徐々にそう仕向けていくというのがよいのかなと思います。

          ◆ ◆ ◆

これは、「ゆでガエル」活用作戦というものです。

ゆでガエルの話は、2匹のカエルのうち、1匹をいきなり熱湯に入れると、びっくりして飛び出してしまうが、もう1匹を水に入れて徐々に温度を高くすると、ゆでられて死んでしまうというものです。つまり、変化の少ない状態だと危機に気づかない。「ゆでがえる」はよくないという話です。

「ゆでガエル」活用作成は、これを逆手にとる方法です。
周囲にいきなり熱湯をかぶせると、飛び出されてしまうので、気づかないように徐々に温度を上げていきます。
仕事を断らずに、条件(納期や量)を変化させていくということです。

自分も急に熱湯をかぶると危険なので、徐々に、しかし確実に変化すればよいのではないかと思います。すなわち、不得手な仕事は減らしつつ、好きな仕事を適量やるようにしていくということです。

          ◆ ◆ ◆

さてさて、経営者と話をしていて、最近は、ひとつひとつの仕事を請ける前に精査して、「赤字になる仕事は請けなくした」という先が多いです。
これまでは、仕事ありきで、どれくらいの儲けになるのかというのはトータルでとんとんになっていればよかったのが、最近は、赤字になる仕事ばかりで、やればやるほど赤字が嵩むだけになっているとのことでした。
しかも、仕事をたくさん請けると、赤字が嵩むだけなのに、忙しくなり、従業員にも負担がかかる。つまり、急ぎで、面倒くさい仕事を、たくさん、休みなくやることになっているとのことでした。

断るというのはやはり難しいとのことでしたが、背に腹は変えられないので、やはり断わらざるを得ない。かわりに、コストダウンしつつ、新規開拓に力を入れ、徐々に効果が出てきたが、まだまだリカバリーはできていないとのことです。

          ◆ ◆ ◆

経営者のなかには、これまで新規開拓をしてこなかったので、その方法がわからない、とくに、他の業界のことは一切わからないという人も多いです。
会社案内も営業ツールもなく、サイトも活用しておらず、交流会に行ったこともないというケースも少なくありません。

新規開拓をするなり、ビジネスの新たな柱を作るなり、これまでしてこなかったことをするのは大変ですが、それをやらないと、ジリ貧になっていくだけであることも確か。
守りから攻めに転ずるしかないのかなと感じます。

「ゆでガエル」を活用しつつ、やんわりと条件を変えつつ、攻めとして、こちらの新しい提案を入れていく。「得意なものを一流に」して、仕事を楽しめるように、「楽観的」に画策し、徐々に変化させていくことが必要かなと思います。
まあ徐々にやれそうにないときは、一気に熱湯をかぶせたり、かぶったりするのも有りかもしれませんが。

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このブログ記事について

このページは、川嵜昌子が2010年3月 7日に書いたブログ記事です。

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