藤沢久美さん・佐々木かをりさん対談

イー・ウーマンが新たに開講する「表参道カレッジ」のオープニング講座に行きました。
ソフィアバンク副代表の藤沢久美さんと、イー・ウーマン代表の佐々木かをりさんとの対談です。

<セミナーデータ>
タイトル:藤沢久美×佐々木かをりの「win-win対談」
講師:藤沢久美氏(シンクタンク・ソフィアバンク副代表)
   佐々木かをり氏(株式会社イー・ウーマン代表)
日時:2009年6月24日 (水) 19:00~21:00
場所:表参道カレッジ
URL:表参道カレッジ開催報告ページ

藤沢さんは笑顔を絶やさない方で、さまざまなお話をされましたが、一部を紹介します。

まず、藤沢さんが、日本の中小企業の2代目の方たちと、北欧を訪問された話。
ノルウェイ、デンマークの中小企業の2代目の話を聞きに行かれたそうです。訪問先企業は、ダイヤモンドで装飾したipodを作った宝石店や、ホテルの2代目など。
2代目が抱える問題は、日本も北欧も同じで、「まわりの期待と自分のやりたいこととの狭間」とのことでした。

次に、世界経済フォーラム(ダボス会議)の中東会議のために行かれたヨルダンの話。
中東は、日本と逆で、子供がたくさん生まれ、史上最高に若者が多く、教育投資など若者への投資に力が入っていて、活気があるそうです。

ヨルダンで企業家が運営している難民キャンプも訪問されたそうですが、リーダーが違うと難民も違う、難民が明るいといいます。
なぜ企業家が難民キャンプをやっているのか? よい社会になるとビジネスへのリターンもあるという考えだそうです。

私もいろいろな経営者の方を取材しましたが、会社が成長していくにつれて、視点が自分から社会へと移っていく方が多いと感じました。社会起業家のように、最初から強い使命感で起業される方もいらっしゃいますが、そうでなくても、だんだん、社会貢献を考えるようになる方が多い、むしろ、そういう会社が伸びているように感じます。

カーブスの創業者、ゲイリー・ヘブン氏を取材した際は、まさにそういうことを仰っていましたし、フィナンシャルの木村社長は「きれいごとではなく、お金儲けだけのビジネスは永続できない。企業を通じて人々の生活をよくしようという夢や希望を凝縮したミッションがないと、経営という苦行には耐えられない」と仰っています。ガイアックスの上田社長も、社会全体、地球全体を意識されています。
そんなことを思い出しました。

          ◆ ◆ ◆

さて、藤沢さんのお話ですが、国際会議などの場で、日本人はどのようなアプローチをすればいいのか、日本のリーダーは何をしたらいいのかということに関して語られました。
まず、英語は不可欠ということ。しかしながら、その人の話を聞きたいと言われる人になれば通訳を介してでもよく、話を聞きたいと言われるためには、ひとつのことを極めることだといいます。

藤沢さんは、世の中で当たり前、常識といわれ、大前提になっていること、たとえば、環境問題などにも疑問をもち、自ら見て、判断されているとのことです。

また、忙しい中で、いろいろなことを学ぶには、仕事を勉強に使うこと、知りたいことを仕事にすることだといいます。

さらに、藤沢さんは、社長インタビューで700人を取材されていますが、成功している社長の共通点は次のようなことだと仰います。

・人と争わない つねに平和
 自分が新しいもの、マーケットを創り続けるので争わなくてもよい

・腹八分 狭い分野をコツコツ続ける
ある経営者は、「10年で普通、20年で一人前、30年でプロ(既に誰もついてきていない)」と仰っているそうです。藤沢さんは、「人生も長期投資」「長くやり続けること」と仰っています。

佐々木さんによれば、経営者は2つのタイプにわかれるといいます。
・MBA的 マーケットを分析し、チャンスがあると判断した事業を行なうタイプ
・自分の関心のあることを追求するタイプ

藤沢さんも佐々木さんも、後者で、自分の心がひかれていることに忠実に、気になっていることをやるタイプとのことです。

          ◆ ◆ ◆

話は、さらに多岐にわたり、健康管理や教育の話に。

「子どもを教育するときに大事にしていることは?」という、会場からの質問に、佐々木さんは「子どもも社員も同じで、安心できる環境を与えることが大切。不安なことがいっぱいある状態では力が出せない」と答えられ、私もまさにそのとおりだと感じました。
今は、日本の国自体が不安がいっぱいで、安心して暮らせない、希望が感じられない状態になっており、このような状態では、力が発揮できない人が多いのではないかと感じます。

さらに、佐々木さんは、「選択肢を増やし、本人が選べるようにすること」「前向きな思考」「信じてあげること」などを挙げられました。

会場からの「合わない上司への接し方」という質問に対し、佐々木さんは、確かに、合う合わないはあるけれども、経営者、上司は、社員に力を出してもらおうと思っていることを、藤沢さんも自分の体験談とともに、自分の心の持ちようでもあること、「どうしたらその人が楽になるんだろう」と考えると変わることを語られました。

佐々木さんは「過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」と仰っています。

そして、藤沢さんは、心とやっていることの乖離が体を壊す、自分に正直であること、言うべきことは言う、けれども客観的に自分を見ることが大事と語られました。

表参道カレッジのサイトに、「魅力的な人は、その人の持っている雰囲気や、人となりから、エネルギーやパワーがどんどん伝わってきます」「一緒にプラスの人生を創り出していきましょう」と書いてありますが、この対談もパワフルなプラスのエネルギーが感じられるものでした。

トラックバック(0)

トラックバックURL:

コメントする

ウェブページ

このブログ記事について

このページは、川嵜昌子が2009年6月25日に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「カーティス教授の「日米関係の行方」セミナー」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

OpenID対応しています OpenIDについて