■川嵜が議長を担当した円卓会議(2008年)

・仕事のために本を読んでる?(3月10日~14日)

Yes86% No14%

円グラフ Yes80%No20%

帝国データバンクの業界動向(2008年)によると、出版業界の天気は「雨」。売り上げは中長期的にマイナス傾向。書籍の販売額のデータ(出版科学研究所)を見ると、96年をピークに下がっていっています。

そこで、仕事に本を活用しているかどうか、月に何冊ぐらい、どんな本を読んでいるか、また、本を読んだことが、仕事やキャリアに影響を与えたか聞いてみました。

86%の人が、Yes「仕事のために本を読んでる」という結果になりました。
円卓会議に参加している人の多くがいろいろな本を読み、仕事やキャリアに活かしている様子がわかりました。また、NOの人も、あえて仕事のためには読まない、けれども、本自体はたくさん読んでいるようです。

それでは、一般的にはどうなのか?
成人の読書(雑誌、マンガ、電子書籍は除く)に関する調査をいろいろ見てみると(マイボイスコム、gooリサーチ、C-NEWS、読売新聞ほか)、次のことが分かりました。

・ほぼ4分の1の人が月に1冊も本を読んでいない。約半数が月1~2冊、残りの4分の1の人が月3冊以上の本を読んでいる。
・男性より女性のほうが本を読んでいる。
・若い層ほど、まったく読まない人と3冊以上の人に二極分化している。
・本をよく読んでいる人は、インターネットもよく利用している。
・本を読む人のなかで、ビジネス書をよく読む人は2割弱(複数回答)。

ちなみに、小中高生の平均読書量は増えており、月に1冊も読まない児童・生徒の割合は減っているようです(全国学校図書館協議会)。

以上の結果をどう見るか?
個人的には、本は好きですし、読む量は減っていません。人々が現在の本に求めている「本の役割」は、この先も求められるだろうと思います。が、「本の形態」は変わっていくのではないかと思います。

「本の役割」というのは、知的好奇心を手軽にリーズナブルに満たすことができるというものです。面白くて役に立つ、ヒントになる、課題を解決する、勇気づけ元気にしてくれるなどです。

古今東西いろいろな本がありますが、どんなに英知にあふれていても、すごい情報が詰まっていても、その分の情報料、コンサルティング料をとるわけではありません。
著者が何年もかけて研究したり、多くの優れた人を取材したり、長年の成果、ノウハウを惜しみなく伝えていても、普通の本の値段です。

また、本は、時間も空間も超えます。たとえば、2000年以上前に、ユリウス・カエサルが書いた本をいまも読めます。ネットで買え、岩波文庫で1000円もしません。
本人がこの世にいなくても、考えがわかる。その国が滅んでいても、様子がわかる。いろいろなことを教えてくれ、励ましてくれる。その情報料と考えると、本は安いと感じます。

けれども、「本の形態」は、たとえば、CDやDVDが「データ」に変わりつつあるように、「物」から「データ」に変わっていくのではないかと思います。
本(物)は製造コストや流通コストがかかり、場所もとりますが、データなら、これらのコストが抑えられ、場所もとりません。アマゾンの電子書籍端末「キンドル」が発展したような形態のものが、やがて世界を席巻するのではないでしょうか。

■川嵜が議長を担当した円卓会議(2008年)
・ベテラン女性社員が活かされてないと思う?(2月4日~8日)
・仕事のために本を読んでる?(3月10日~14日)
・休み明け、元気に働くワザありますか?(5月12日~16日)
・仕事を人に振れますか?(7月21日~25日)
・チームワーク、うまくいってますか?(9月15日~19日)
・先を考えた勉強をしている?(11月3日~7日)

・イー・ウーマン「円卓会議」(川嵜担当 2009~2000年)
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